映画と靴｢ケイト･レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)｣にみるオフィススタイル着回しテク

魅力的なシネマヒロインをピックアップして、そのファッションから読み解くスタイルをShoeCreamが提案するヒロインShoes。今回は、現代を生きる女性なら誰もが共感必至のハートウォーミング･ラブコメディ、｢ケイト･レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)｣をフィーチャー。ヒロインのケイト役は｢セックス･アンド･ザ･シティ｣のサラ･ジェシカ･パーカーで、真冬のボストンとニューヨークを舞台に、妻として、母として、仕事と家庭の両立に悪戦苦闘するタフでお茶目なキャリアウーマンをコミカルにテンポよく演じていた。仕事に出かける時の彼女は常にロングコート＆スーツあるいはジャケットに、ヒールの細いプレーンパンプスを合わせた都会的なビジネススタイルだが、そのテイストはケイト自身のキャラクター同様、とてもナチュラル。ポイントはトップスで変化をつけるシンプルな着回しぶりで、一枚のジャケットをインパクトのあるデザインのブラウスやワンピースとの組み合わせでヘビーにローテーションしたり、ふだんどちらかと言えば脇役になりがちなコートや黒いタイツをスタイリングのアクセントにするなど、リアルなコーディネートがたいへん参考になった。そんなワーキングウーマン必見のケイト流キャリアファッションを検証してみる。

ヒロインShoes-映画｢ケイト･レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)｣にみるオフィススタイル着回しテク

ケイト･レディはボストンの投資会社でファンドマネジャーとして活躍するキャリアウーマン。結婚、子供、仕事、すべてを手に入れ、妻、母、キャリアウーマンの3役を完璧にこなしているように見える彼女だが、実際は毎晩ベッドに入ると頭の中に｢やることリスト｣が次から次へと浮かび、最後にぐっすり眠ったのがいつだったかも覚えていないほどいっぱいいっぱいの日々を過ごしていた。そうとは知らないママ仲間たちは｢どうやったらあんな風にできるのかわからないわ｣とやっかみ半分に言い、抜け目のない男性同僚は隙あらば彼女の足をひっぱろうとする。そんなある日、ケイトの提案がニューヨーク本社の責任者の目に留まり、彼女は大きな仕事を任されることに。またとないチャンスの到来に全力で仕事に臨むケイトだが、ボストンとニューヨークを往復する日々の中で家族と過ごす時間はこれまで以上になくなっていく。このままでは家庭崩壊の危機？でも仕事も家族もどちらもあきらめたくない。そんなケイトが出した結論は──。

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ブラウスは彼女の着回しテクを支えるキーアイテム。スカーフ、アクセサリーなど小物づかいで凝ったアレンジをするより、インパクトのあるプリント柄のブラウスでダイレクトにスタイルを決めるのがケイト流。ベースとなる濃紺のジャケットはほぼ毎日のようにヘビーローテーションで着用し、インナーにボウタイやラウンドネックのブラウス、シンプルな白シャツなどをTPOに合わせてコーディネート。

▼このシーンのスタイルにはこんなシューズがおすすめ

オープントゥパンプス DANIELE ANCARANI (ダニエルアンカラーニ) ¥24,400

細かい型押しが大人っぽいオープントゥパンプス。春先は水玉のボウタイブラウスにこんなヴィヴィッドなピンクを合わせれば、スーツ姿もぐっと華やいだ雰囲気に。

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ニューヨーク出張のシーンで着ていたベージュブラウンのプリントブラウスは彼女の主力アイテムで、エレガントなシルエットと和柄にも似た細かいパターン模様がとっても華やか。この一枚だけで十分な存在感を放っていた。出張の前の晩、短時間でバタバタと支度をするケイトが｢ああ、これがあったー!｣と顔を輝かせてワードローブからこのブラウスを取り出すシーンはなんともお茶目で微笑ましいひとコマ。

▼このシーンのスタイルにはこんなシューズがおすすめ

パンプス SERGIO ROSSI (セルジオロッシ) ¥68,000

女優のAnne Hathaway(アン･ハサウェイ)はじめ海外セレブの足元を飾ったスーパーフェミニンなスティレットヒールパンプス。上品なマロンブラウンが都会的な表情。

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襟から前立てにかけてパイピングを施した控えめなプリンセスラインのコートはケイトのお気に入り。ボタンを留めるとワンピース風のフェミニンなシルエットになって黒いタイツやスエードパンプスとも相性抜群だが、ボタンを留めずに前を開けて着るとがらりと表情が変わる。中盤で大きな商談のプレゼンに向かうシーンのケイトは、濃紺のパンツスーツ、黒のプレーンパンプスにこのコートをステンカラー風に羽織って登場。極めてスタンダードなビジネススタイルなのだが、インナーにシャツカラーではなく丸い襟の白ブラウスを合わせて柔らかい印象にまとめているのが、また彼女らしい。

▼このシーンのスタイルにはこんなシューズがおすすめ

パンプス JIL SANDER (ジルサンダー) ¥58,800

柔らかいカーフスキンで仕上げたブラックパンプス。パンツスーツにはあえてこんなグラマラスなシルエットで女っぽさをプラス。

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ライトグレーのテーラードコートもケイトのヘビロテアイテムのひとつ。仲良しのママ友と娘の幼稚園に立ち寄るシーンでは、コートのグレーがパンプスのベージュをシックに引き立てる洗練されたカラーコーディネートを披露。襟元にのぞく黒基調のプリントブラウスと濃紺のジャケットがきりりと全体の印象を引き締めている。

▼このシーンのスタイルにはこんなシューズがおすすめ

ポインテッドトゥパンプス MARC JACOBS (マークジェイコブス) ¥42,500

繊細なシルエットのスタックドヒール。プラチナトーンのポリッシュレザーがパールのような輝きで、スタイル全体をぐっとクールな印象に。

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また終盤のクライマックスシーンでは同じコートをモノトーン系でコーディネート。ボトムスはチャコールグレーのニットスカートに黒いタイツとやや重めだが、トップスにはオフホワイト、足元はコートと同じトーンのシューズを合わせ、引きで見るとグレイッシュなグラデーションが映えるスタイル。もちろんディテールも素敵で、ブラウスには淡いグレーのプリント柄が入っており、プレーンに見えたシューズは薄く施されたアニマルモチーフがお洒落な甲バンド付きのバレエパンプス。ハイウエストのスカートとコーﾄ丈のバランスも絶妙で、シンプルだがインパクトのある、ケイトらしいスタイリングだった。

▼このシーンのスタイルにはこんなシューズがおすすめ

オープントゥパンプス BARBARA BUI (バルバラビュイ) ¥54,991

モノトーンの透明感と完璧なまでのシルエットが無敵の美しさ。かかとに施したタキシードカラーのようなアクセントがなんともハンサムな表情。

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♥あわせて読みたい！

｢ケイト･レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)｣
www.finefilms.co.jp/kate-reddy
6月2日(土)、シネマ－ト新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー！
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配給：ファインフィルムズ

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