映画と靴「みんなで一緒に暮らしたら」75歳にしてなおセクシーなジェーンフォンダに学ぶ大人のボディコンシャス

靴とファッションをキーワードに、ShoeCreamが厳選した映画を紹介する「映画と靴」。
10月は、フランスとドイツで100万人を動員した大ヒット映画「みんなで一緒に暮らしたら」をフィーチャー。
人生のエンディングを意識し始める晩年期を、夫婦ふたりきりや一人暮らしで過ごすのではなく、また子供たちとの同居や老人ホームに入るのでもなく、思いきって気の合う仲間どうし共同生活をしながら自由気ままに暮らしてみない？という、大人のエスプリに富んだストーリーが軽やかなテンポで展開していく。ヒロイン･ジャンヌを演じているのは自身も75歳(！)というジェーンフォンダで、スクリーンに登場した瞬間からその年齢を超越した美貌に釘づけ。きりりと整った顔立ちにスッと背筋の伸びた綺麗な立ち姿、均整のとれた女性らしいプロポーションが際立つフェミニンな装い･･･そしてそれら外見的な要素よりも素敵だったのが、知的な話し方や優しさにあふれたまなざし、しなやかな手の動きなど、ひとつひとつの所作の美しさ。すべてがチャーミングで、しかもセクシー。あらためて、大人の女性の魅力とは年を重ねるほどに限りなくレベルアップしていくのだということに気づかされた。

【ストーリー】
舞台はパリの郊外。ジャンヌと夫のアルベールには、クロード、ジャン、アニーという40年来の親友がいた。シャンパンとおしゃべりが大好きな5人の平均年齢は75歳。ある事件をきっかけに「みんなで暮らせば安心じゃない？」と5人で一緒に生活することを決める。さっそくお世話係に青年･ディルクを雇い入れ、ジャン＆アニー夫婦の住む一軒家に5人が集結、自由気ままな共同生活が始まるが―。

ジャンヌのファッションは美しいアウトラインが最大のポイント。このニットジャケットはウエストがシェイプしたデザインで、丈はヒップが隠れる長さ。ボトムスを黒のスリムパンツとブーティでタイトにまとめた分、襟元のスカーフと袖口のブレスレットで華やかさをプラス。

▼このシーンのスタイルにはこんな靴がおすすめ

VICINI(ヴィチーニ)
黒のブーティをダークパープルに変えて、さし色をきかせればより華やかに。甲を長く見せるフォルムの美しさは、さすがヴィチーニ。

VICINI(ヴィチーニ) ショートブーツ ¥77,500

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▼このシーンのスタイルにはこんな靴がおすすめ

MISSONI(ミッソーニ)
ターコイズのネックレスに合わせて足元にもブルー。ディテールに技ありのバナナヒールはジャンヌのしなやかなボディラインをイメージ。

MISSONI(ミッソーニ) バナナヒールパンプス ¥65,500

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クロード75歳の誕生日。このシーンのジャンヌは大きく胸元の開いた黒のカットソー＋マーメイドラインスカートでとびきりボディコンシャスな装い。細いウエストを強調するベルトづかいやターコイズをあしらった大ぶりのネックレスで大胆に女っぽさをアピール。

ジャンヌがナイトガウンとして愛用しているのは、なんと日本の着物。襟をゆったりとあわせ、ハイウエストぎみに男物の角帯を結んだこのスタイルは、「美」のバランス感覚に長けた彼女ならではの見事な着こなし術。

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SEE BY CHLOE'(シーバイクロエ)
室内履きのイメージでポニースキンのバレエシューズをセレクト。モノトーンの世界にすっと紅をさしたような艶やかなレッドが大人っぽい。

SEE BY CHLOE'(シーバイクロエ) バレエシューズ ¥28,000

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MARC JACOBS(マークジェイコブス)
デニム+マリンのコーデをトラッドにキメてくれるマークジェイコブスのモカシン。黒のベルベッドにゴールドのエンブレムがゴージャス。

MARC JACOBS(マークジェイコブス) モカシン ¥37,500

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ルーズに着るとたちまち作業着になってしまうデニムも、上品なアクセサリーづかいと細めのボトムスを合わせた縦長シルエットでエレガントに着こなしてしまうジャンヌ。トレンドのマリンテイストと合わせて爽やかなコーディネート。

無地のシャツにローライズのスリムジーンズを合わせただけのシンプルなスタイルこそ、ジャンヌ流コーデの真骨頂。繊細なチェーンのネックレスがのぞく襟元のVラインと、スタッズを施した太い革ベルトのバランスがパーフェクト。足元も黒のショートブーツでハードにまとめている。

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VIC MATIE'(ヴィックマティー)
アート＆クオリティを職人技で極めたヴィックマティーのマスキュリンでセクシーなブーツ。ジェーンの凛とした立ち姿はまさにこのイメージ。

VIC MATIE'(ヴィックマティー) ショートブーツ ¥53,000

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PEDRO GARCÍA(ペドロガルシア)
こんな美形サボでパリの公園を優雅に散歩できたら素敵。履き心地に定評あるペドロガルシアのアイテムなら12.5cmヒールでも快適に歩けそう。

PEDRO GARCÍA(ペドロガルシア) ミュールサボ ¥44,000

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散歩中に体調が悪くなり少し横になるジャンヌ。きりりとしたパンツスタイルが印象的だった前半に比べ、終盤はしなやかなラインを強調した女性らしい装いが心に残る。ここではシューズもナチュラルなトーンのバレエシューズ。ブラウンのパイピングが足元をより柔らかい表情に。

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『みんなで一緒に暮らしたら』
www.cetera.co.jp/minna
11月3日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
原題：Et si on vivait tous ensemble?
配給：セテラ･インターナショナル／スターサンズ
© LES PRODUCTIONS CINEMATOGRAPHIQUES DE LA BUTTE MONTMARTRE / ROMMEL FILM / MANNY FILMS / STUDIO 37 / HOME RUN PICTURES

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