News|Jul.3.17
2013AW-EarlySpringコレクションのテーマは’ROMANTIC’。レトロムードの延長がキーワード。
ブランド設立4年目となる今年は2月のラスベガスに続き9月にもニューヨークの展示会に出展するなどアメリカでの展開を本格的に始動。将来的にはさらにフィールドを拡げて、ヨーロッパ進出を視野に入れた新たなステージも考えているのだそう。ということで今回は創設者の酒井さんにお会いして、ブランド誕生からアメリカ進出のきっかけ、デザインのエピソードや今後の展望など、いろいろとお話をお聞きしてきました。
♥ブランド設立のきっかけは?
立ち上げは2009年、ちょうどkitsonが日本に上陸したころです。世の中は高級志向とリーズナブル志向が二極分化してきて、ユーザーはモノ選びに’自分で探してきた感’を求めるようになりました。ならばパンプスだって黒のワーキングスタイルオンリーじゃなく、もっとわかりやすくて、ポップで、楽しいデザインを履き手は求めているのじゃないかな、と。そういうユーザー目線の靴をつくりたくて、ブランドを立ち上げました。
カラフルな靴が並ぶアトリエ。どのアイテムも思わず手にとって次々と履いてみたくなる
♥デザインはどうやって決めていくのですか?
デザインは100%デザイナーの古野(ふるの)に任せています。僕が決めるのはカテゴリーだけ。大きく、パンプス系/オケージョン系/休日系というくくりの中で、たとえば休日系だったらその中でまたウエッジ系、とか。あとは「じゃあこのデザインの靴は、どういうコがどういう服のときに買う?」みたいなやりとりの中で進めていきます。
酒井さん(右)とデザイナーの古野さん(左)。Double Planetの靴は、このミーティングテーブルから生まれる
♥Double Planet(ダブルプラネット)というブランド名の由来は?
当時は横文字の難しいブランド名が多かったから(笑)、もっと日本人がふつうに読めて発音しやすい、かつアメリカンテイストな名前がいいなと思ったのがひとつ。もうひとつは、’こういう靴をほしいと思っている女の子たち’と’そういう靴を世の中に出したいと思っている僕ら’、それを星にたとえて、このふたつの星=ダブルプラネットがうまく絡み合って面白い靴が展開できたらいいな、と。そんな思いを込めました。
表情豊かなシューズたち。ゴールドのインソール&パープルソールも目を惹くアクセント
♥海外展開について
海外展開を考え始めたのは設立3年を過ぎたころ。まず中国を検討しましたが、僕らの提案する靴はハイブランドに傾倒する富裕層と流行を安く買うことに固執するその他の層で構成された彼らの市場には合わなかった。じゃあ、国内で規模拡大するかと考えると、そのためには’売れる靴’を意識しなければならずブランドそのものの趣旨が変わってしまう・・・。そんな模索の中でアメリカの展示会にたどり着きました。1足の靴が情報発信地の展示会をハブに各国のバイヤー経由で拡販していく。アメリカというフィールドにはそういう可能性があるな、と。
♥ラスベガスの展示会MAGIC への出展
まずネットで「アメリカの展示会」と入力したらものすごい数がヒット(笑)。友だちやアパレル関係の知人に話を聞きながら絞り込み、結局はじめの一歩はやっぱりラスベガスだろう!ということで、MAGIC SHOW(マジックショー/注:年2回ラスベガスで開催している世界最大級のアパレル見本市 http://www.magiconline.com/)の中のPROJECT(プロジェクト)という展示会に決めました。が、申請した段階で「あなたたちはフットウエアに特化した展示会の方へ」と言われ、不本意ながらPROJECTではなくPLATFORM(プラットフォーム)という別の展示会に出展することに。
♥反響はいかがでしたか?
正直、今ひとつでしたね。当初希望していたPROJECTへの出展だったらもう少し反響も違ったのかもしれませんが。ご存知のとおりラスベガスのコンベンションセンターってやたら広くて、その中で僕らのブースは入口から1kmぐらい奥の方だったからほとんどの来場者はたどり着かない(笑)。成果はさっぱりでしたが、でもひとつだけ素晴らしい出会いがありました。たまたまブースを見に来てくれた女性が「とても面白い靴ね。ぜひニューヨークの展示会に出なさい」とアドバイスしてくれたのです。
♥そしてニューヨークの展示会Sole Commerceへ
ラスベガスから帰国して半年後の9月、今度はニューヨークの展示会Sole Commerce(ソールコマース/http://www.enkshows.com/sole/)に出展しました。今回はまず事前にマンハッタンやブルックリンのシューズストアを下見して、ブランドも僕らも今のままの方向性で十分な可能性があるということを確信してから本番に臨みました。ラスベガスのあの彼女のひとことがなかったら、たぶんアメリカ進出はしばらく選択肢からはずしていたと思うので、ほんとにチャンスってどこにあるかわかりませんよね。おかげさまでニューヨークの反響は上々で、今後のアメリカでの展開について確かな手応えを得ることができました。
2014SS新作ライン。「ニューヨーカーは赤とかヴィヴィッドなカラーを好むかなと思っていましたが、意外に柄系の靴が評判よかった。特にジラフ柄のウエッジは大人気でした。色でいえば、やはり黒はベースとしてはずせないようですね」(酒井さん)
♥将来的な展望、夢
Double Planetに関しては、この先も25歳というターゲットとアメリカをイメージした今のテイストを変えるつもりはありません。ファンの年代につられてデザインやコンセプトがどんどんオトナ向けに変化していったら、それはブランドを設立した当初の趣旨と異なってしまいます。一方で、もっとクラフトチックで上質な革にこだわったヨーロッピアンテイストの靴を提案するブランドもいつかは展開してみたいと考えています。イメージはロンドンでもイタリアでもなく、パリ。素材も生産地もDouble Planetとはすべて変えて、全く別のステージをもうひとつ持てたら楽しいだろうな、と。それが今の夢ですね。
「アメリカでは日本での知名度なんか関係ないし、そもそもステージが違うのだから門は最初から開かれている。そのことを認識できただけでも、ニューヨークの展示会は大収穫だったと思っています」(酒井さん)
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