スペイン発、ベルベットやチュールなどのテクスチャーをデコラティブに施したシューズが人気のブランドMónica García(モニカ ガルシア)。
デザイナーのモニカ ガルシアさんはスペインのオビエド出身。地元で美術史を学びながら、ジョン・ガリアーノ、アレキサンダー・マックイーン、フセイン・チャラヤンらを輩出したロンドン芸術大学/University.of the Arts Londonで数々のサマーコースを履修した後、本格的にファッションデザインを志してIED／イスティトゥートエウロペオディデザインに入学するためマドリッドへ。同校在学中の2002年に会社を立ち上げ、ブランド設立に着手した。その時期に手がけたバレリーナシューズは、今でもMónica Garcíaのアイコンモデルになっている。

♥ブランドのコンセプトを教えてください

コンセプトは「ハンドクラフトならではのラグジュアリー」。しっかりと自分のスタイルを持った大人の女性たちの「スペシャルな1足」になるようなシューズを常にイメージしながらデザインしています。またディテールには特にこだわって、プロダクトはひとつひとつ、すべてのプロセスを手作業で仕上げています。
加えて、これまでフットウエアではあまり使われていなかったデリケートな皮革やオートクチュール仕様の繊細なテクスチャーを積極的に取り込んだ「素材づかい」も私たちの特徴のひとつといえます。

「ブランドの定番は1cmヒールのバレリーナシューズ。パンプスラインも人気です」(モニカさん)

♥モニカさんのシューズデザインにとってアートとは？

「アート」の感性はデビュー以来ずっと私たちのコレクションを支配しています。特にスペインを代表する画家、Goya(ゴヤ)、Picasso(ピカソ)、Dalí(ダリ)の作品は、私に多くのインスピレーションを与えてくれました。そして今シーズン、2014SSについてはバレンシア出身の「光の画家」ことJoaquín Sorolla(ホアキン･ソロージャ)に強くインスパイアされたコレクションになっています。彼の真骨頂ともいえる光にあふれたビジュアルは、私のシューズに新しい息吹を吹き込んでくれました。

「アートは私に多くのインスピレーションを与えてくれます」(モニカさん)

♥スペインのシューズとほかのヨーロッパのシューズで違う点は？

スペインのシューズは、クオリティの高さとリースナブルなプライスが魅力だと思います。そういった環境のもと、私たちはより高いクオリティとオリジナリティにあふれたデザイン性を追求しています。

♥2014ＳＳコレクションについて

前述のとおり、2014SSは「光の画家」ホアキン･ソロージャの洗練された色彩感にインスパイアされたコレクションになりました。たとえばシルクの光沢や、きらきらと輝くグリッターをディテールに施したスタイルなど、バレリーナシューズからパンプス、サンダル、スリッポンまで、クラシカル＆ロマンティックなテイストを楽しんでいただければと思います。

「2014SSはホアキン･ソロージャにインスパイアされたコレクション」(モニカさん)