【コレクションレポ】ブリティッシュ･モードの頂点に君臨するNicholas Kirkwoodの2014SSコレクション

マイアミ在住のファッションライターAshley Spiker（アシュリー･スパイカー）さんが発信するシューマニアのためのウエブサイトShoeRazzi。今回は構築美あふれるデザインが魅力のシューズブランド、Nicholas Kirkwood(ニコラス･カークウッド)の2014SSコレクションをレポしたページにフィーチャー。

洗練された佇まいにエッジをきかせた独特の存在感。Nicholas Kirkwood(ニコラス･カークウッド)は、今やブリティッシュ･ファッション界で頂点に君臨するシューズデザイナーのひとりだ。Peter Pilotto(ピーター･ピロット)、Roksanda Ilincic(ロクサンダ･イリンチック)、Erdem(アーデム)、Fendi(フェンディ)、Rodarte(ロダルテ)、Pollini(ポリーニ)など名だたるハイブランドのデザインを手がける傍ら、自身のレーベルは昨年からLVMHの傘下に入り＜Must Have, Must Love＞なブランドとしてリストアップされるなど、その勢いは留まるところを知らない。ゴージャス･ステージの代名詞、レッドカーペットでも、Kiernan Shipka(キーナン･シプカ)、Cate Blanchett(ケイト･ブランシェット)、Lupita Nyong(ルピタ･ニョンゴ)、Saoirse Ronan(シアーシャ･ローナン)ら気鋭の若手スターや話題のセレブリティがこぞってNicholas Kirkwoodのシューズを履いて登場。あらためてその影響力の大きさに驚かされる。

2014SSは2つのテーマによるコレクション。ひとつはモロッコの歴史的建造物に見られる美しいモザイクタイルなどをモチーフとしたラグジュアリーな世界観で、キーワードはゴールド、カットアウト、グラマラス。そしてもうひとつは今季のハイファッションにおける最もホットなテーマ、＜スポーツウエア＞にインスパイアされたデザイン。カークウッド自身、「ハイテクとローヒールにフィーチャーした70年代のスポーティに波がきている」と語っている。

素材づかいにも注目。ネオンカラーに染めたラフィアやシックなジャガード織りなど、新鮮かつ大胆なテクスチャーの使い方が印象的。また多様化したヒールのデザインも要チェック。しなやかな曲線を描く繊細なフォルムからどっしりと力強いスタイルまで、カークウッドらしい個性的なシルエットに加え、かかと上部に小さなパールをのせたディテールなどの演出も心憎い。

何より驚くべきは、極限までモードを追求したこれらのシューズが、いずれもリアルアイテムとしてオフィスからアフターファイブにまでパーフェクトに対応している点。たとえば彼のトレードマークでもあるメタリックピンヒールパンプスは服のトーンやシーズンを問わず1年中オールマイティ。どんなスタイリングも足元からクール＆シックにまとめてくれる万能の1足が、世界中のファッショニスタを魅了し続けている。今後もますます進化していくNicholas Kirkwoodから目が離せない。

参考リンク

Nicholas Kirkwood(ニコラス･カークウッド) http://www.nicholaskirkwood.com/
Peter Pilotto(ピーター･ピロット) http://www.peterpilotto.com/
Roksanda Ilincic(ロクサンダ･イリンチック) http://www.roksandailincic.com/
Erdem(アーデム) http://www.erdem.com/
Fendi(フェンディ) http://www.fendi.com/jp/ja
Rodarte(ロダルテ) http://www.rodarte.net/
Pollini(ポリーニ) http://www.pollini.com/

(All images by ShoeRazzi)

Via Nicholas Kirkwood Spring 2014 Collection by ShoeRazzi
http://shoerazzi.com/nicholas-kirkwood-spring-2014-collection/

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