SHOE MANIAX

靴にも個性をもった「表現者」でありたい

作詞家、ライター、携帯小説家 伊藤 緑さん

photo:ShoeCream text:Yoko Shiba Vol.009

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少し前までは、「ひと夏を1足のサンダルで過ごす女」だったんですよ。「これさえ履いていれば大丈夫」という視点で靴を選んでいました。そんな私を変えたのは、このコ(と、パッチワークのサンダルを指差して)、仕事先でたまたまみつけて、幾何学模様のようなパッチワークに一瞬で魅了されました。この出会いを機に、「作詞家・ライターという職業なら、無難な靴を履く理由がない!」「もっと自由に楽しもう、服に合わせて靴も変えよう」そんな気持ちに火が点きました。もともとおっかけ系の性分(笑)も手伝って急激にのめり込んで、靴集めをしています。


もちろん多く買うにはお金がかかるので、より安く買えるお店を探すのがうまくなりました。私は神社やお寺に出かけるのが大好きなのですが、実は神社仏閣巡りと靴屋巡りは一緒にできるんですよ。大きな神社やお寺のまわりにはお店がいっぱいありますよね。中でも鎌倉や浅草は、靴屋の宝庫です。行きは手ぶらで帰りは靴箱を両手にいっぱい、なんてことは珍しくありません。先日も浅草の仲見世通りで入った靴屋でまとめ買いしましたが、3足買っても12,000円以下! デパートやブランドショップだったら1足も買えない金額で、浅草なら何足も買えるんですよ。ブランド品の掘り出し物に遭遇したこともあります。そう、靴を見ることがとても楽しくなってきたの。探せば、意外に安くて可愛い靴がいっぱいあるんだなあ、と。


今は毎日どころか、1日のうちで靴を履き替えることもあります。朝、専門学校の講義に出かけて、いったん戻ってから、打ち合わせやライブにいくことも多いので、行き先や目的で、服を着替え、靴も履き替えます。とっても楽しいですよー! 私は10代の頃から詩を書いていました。作詞家になりたいと思ったけど、どうしてよいかわからなかった。それで、とにかく片っ端からレコード会社に自分の詞を送ってみたら、1社だけ連絡をくれたレコード会社がありました。担当者に「東京に来ることがあったら一度寄ってみて」と言われ、「来週行きます!」と愛知から飛んで行きました。28歳で上京。派遣社員をしながらレコード会社に足を運ぶうちに、作詞の仕事に携わるようになりました。今思えば何も決まっていないのによく東京に来ましたよね。でもそれで作詞家になれたのだから、「思い込んだらのめり込む」この性格のおかげです(笑)。


作詞家・ライターという仕事に携わる以上は、「表現者」でなくてはいけないと思っています。だから服にも靴にも個性を持ちたい、という気持ちが色やデザインに奇抜さを求めるんでしょうか。ちょっと変わった靴が好きなんですよね。人が選ばないものを好むせいか、買いたい靴はいつもお店で売れ残ってる(笑)。でも履いて出かけると、案外評判いいんですよ。このお気に入りのサンダル(写真)は、鎌倉の神社仏閣巡りの時に買ったものです。その後、友達に「その靴、カワイイ!」「どこで買ったの?」と大反響。お店を教えてあげたら、友達は色違いを買ったんです。こんなふうに「その靴、カワイイ」と言われることに味をしめて、ますます「表現者」のテンション上昇中です。


一気に増えた個性あふれる靴たちに共通する、不思議なまとまり感。その秘密は、伊藤さん流の色の法則でした。カラーアナリストの先生に教えてもらったというご自分の色「秋の色」をはずさないことで、失敗靴はないそうです。確かに、グリーン、ブルー、オレンジ、ブラウン・・・どれも伊藤さんの健康的なお肌の色に見事に馴染んでいました。



▼PROFILE
伊藤 緑 Midori Ito
作詞家、ライター、携帯小説家
OL経験を経て、1997年9月作詞家デビュー。CHAGE、石嶺聡子、鈴木聖美などのアーティストの他、アイドル、アニメやゲーム等の作詞を手がける。2004年からは、フリーランスライターとして雑誌や書籍に関わる傍ら、音楽系専門学校の講師、携帯小説家として活動。フリーランスになる前に、企業広報をしていたことから、「広報ウーマンネット」という女性広報の会を主宰。神社仏閣巡りが大好き。
伊藤緑オフィシャルサイト:
http://www.midoriito.jp/
広報ウーマンネット:
http://www.pr-woman.net/

[写真上]
■サンダル
鎌倉でみつけた、デザイン・履き心地ともに、いちばん気に入っている1足。「その靴、カワイイ」とすぐ色違いを買った友達がいたほど、反響の高かった自慢の靴です。
[写真中]
■トングサンダル
ペールブルーとシルバーがクールな印象のサンダルで、履くとコイン型のベルトがとても素足に映えるデザイン。「これを買った理由はその時のペディキュアの色にぴったりだったからです」
[写真下]
■ウエッジソールスニーカー
日比谷シャンテでみつけた夏に素足で履くピンクのスニーカー。ウエッジソールがオシャレで「クロップドパンツに合わせたらかっこいいかなと思って」

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